やずミニSL博物館[やずぽっぽ]

やずミニSL博物館名誉館長

中村 仙一郎さん

大正11年鳥取市に生まれる。若桜線SL遺産保存会顧問。小学生の時の頃から独学で機関車について学び、ミニSL機関車等の製作者として、また国内最大級の機関車コレクターである。
中村さんが制作及びコレクションされた15車輛を八頭町に寄贈していただき、やずミニSL博物館「やずぽっぽ」で展示・運転されることとなりました。
これだけ多数のミニSL等の機関車が一堂に揃うのは全国初で、鉄道マニアからも注目を浴びています。
平成29年4月1日、やずミニSL博物名誉館長に就任。
令和元年7月 永眠

 

車両寄贈者・故中村からのあいさつ文(PDF)

車輛情報

【日本の車両】(中村コレクション+寄贈車両)

C11形157号(2両展示)

C11形蒸気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が1932年に設計・製造した加熱式のタンク蒸気機関車です。小型で運転線区を選ばず扱いやすいことから全国の鉄道区間で活躍し若桜鉄道(当時、国鉄若桜線)でも稼働していた馴染みの深い車両です。 展示車両は、本物の縮尺1/12のもので、故・中村名誉館長と鳥取市在住の故・斧谷雅雄さんから寄贈された2両を展示しています。

C12形蒸気機関車 <寄贈車両>

C12形蒸気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が1932年に設計・製造した加熱式のタンク蒸気機関車で、若桜鉄道・若桜駅にはC12形167号が静態保存されています。春のイベントではピンクSLとして多くの人に親しまれています。展示の車両は兵庫県在住の江幡孝悌さんが製造・所有していたものをご寄贈いただいたもので、当博物館において展示紹介しています。

D51形蒸気機関車 (2両展示)

D51形蒸気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が設計、製造した単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車です。「デゴイチ」の愛称で最も親しまれ、SLやまぐち号(D51形200号)は現在稼働中でその魅力を広く伝えています。展示車両は、鳥取市内在住の故・牛尾泉氏が制作途中であったものを遺族より平成29年にご寄贈いただき、当博物館において車両完成させ展示しています。

9600形蒸気機関車

9600形蒸気機関車は、国鉄の前身である国鉄省が大正2年から製造した日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車です。「キューロク」、「クンロク」の愛称で親しまれ、大正・昭和の長きに渡り活躍をしました。当館保存の車両は、最終塗装整備を行わず制作過程を紹介しながらミニSL運転会の主力車両として活躍中です

8620形蒸気機関車

8620形蒸気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が設計・製造した旅客車両牽引用テンダー式蒸気機関車です。大正、昭和にかけ活躍した車両で、大ヒット漫画「鬼滅の刃」のアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃・無限列車編」に登場した車両と酷似しており、JR九州等では現存車両に「無限」のプレートをつけ相乗効果を狙った営業もあります。当博物館においても鬼滅の刃のファンによる記念撮影用車両として活躍しています。

デキ3 電気機関車

デキ3形電気機関車は、1922年(大正11年)にドイツのアルゲマイネ社で製造された直流用電気機関車で、現在は銚子電気鉄道が所有し、同鉄道の仲ノ町駅において有志により動態展示されています。当館展示のデキ3は、故中村名誉会長の所蔵の逸品で、こちらも動態展示しており、ミニSL運転会の車両として出動もしています。銚電のデキ3は黒色ですが、当館デキ3はスカイブルーなのが特色です。

OS-T5 Super

OS‐T5スーパーは、小川精機社(模型用エンジン製造会社)が製造・販売していたライブスチーム(模型用蒸気機関車)の製品で、同社オリジナルの自由形(C形)が特徴、当時は価格も手ごろな人気製品だったと聞いています。製造・販売が中止され、今では貴重な車両のひとつです。当博物館では、小型で取り扱いやすいことから乗車体験運転会の初任機関士向けの車両として長く活躍しています。

クラウス

四国の伊予鉄道(株)の創始者がドイツの代理店から輸入した車両で、ドイツのクラウス社製の4輪連結タンク車です。伊予鉄道は1888年(明治21年)の創業で、同車両は1954年まで60余年にわたり伊予路の風物詩として親しまれ、夏目漱石の「坊ちゃん」に登場してからは「坊ちゃん列車」の愛称で呼ばれています。展示車両は、小川精機社から1981年に発売されたキット製品で、坊っちゃん列車を忠実に模型化したものです。

満鉄プレサ Cタンク機関車

満鉄とは、今の中国北東部に日本の国策会社として設立された南満州鉄道のことで、展示車両は満鉄が経営委託を受けた朝鮮総督府鉄道北鮮線で使用するため、1933年に製造された1C1タンク機関車です。満鉄というと、大連から哈爾濱(ハルピン)の間を運行していた「特急あじあ号」が有名です。

【英国の蒸気機関車】(中村コレクション)

ブリタニア形蒸気機関車

英国国鉄が製造した最初の標準クラス7のテンダー式旅客用蒸気機関車で、初号機(70000号)の愛称「ブリタニア」で愛好家には呼ばれているようです。1951年から1954年にかけて55両がクルー工場から製造されました。展示車両は中村コレクションの1台で、英国製、製作年不詳ではありますが、70年以上は経過していると言われている貴重な車両です。

ブリタニア形蒸気機関車(OS)

英国国鉄が製造した最初の標準クラス7のテンダー式旅客用蒸気機関車で、初号機(70000号)の愛称「ブリタニア」で愛好家には呼ばれているようです。展示車両は、中村コレクションの1台で、日本の小川精機が模型用蒸気機関車として製造・販売したキット商品で1986年に発売されたものです。。

LMSロイヤルスコットクラス蒸気機関車

英国国鉄統合前1927年にLMS(ロンドン・ミッドランド・スコットランド)鉄道で急行用に製造された蒸気機関車です。1930年まで70両が製造され1965年まで西海岸の急行列車の牽引に使用されました。

LMSロイヤルスコットクラス蒸気機関車

英国国鉄統合前1927年にLMS(ロンドン・ミッドランド・スコットランド)鉄道で急行用に製造された蒸気機関車です。1930年まで70両が製造され1965年まで西海岸の急行列車の牽引に使用されました。

LMS Cタンク機関車

英国国鉄統合前1927年にLMS(ロンドン・ミッドランド・スコットランド)鉄道で急行用に製造された蒸気機関車です。1930年まで70両が製造され1965年まで西海岸の急行列車の牽引に使用されました。

LNER Cタンク機関車

英国国鉄統合前のLNER(ロンドン・アンド・ノース・イースタン)鉄道で製造されたCタンク機関車です。模型では珍しい3シリンダーを搭載しています。中村コレクションの1台で英国製。

LILLA Bタンク機関車

詳細はあまり知られていませんが、フランスの山岳線の機関車ではないかと言われています。
中村コレクションの1台で英国製。

開館時間

【博物館】
平日 10:00-15:00
土日祝日 10:00-16:00
【乗車体験】
10:00-15:00

開館期間

3月1日~11月30日
※12月~2月末は閉館いたします

貸し切り

線路占用使用 3,000円/1時間 
※平日のみ。要予約。

来館者特典

【JAF会員証提示特典】
やずミニSL博物館オリジナルシールをプレゼント
【とっとり子育て応援パスポート提示特典】
大人(高校生以上)入館料160円(2割引)